【状態動詞・動作動詞】見分け方・進行形に関する勘違いとは?

動詞

「状態動詞は進行形にできない」と思い込んでいませんか?

英語の授業ではよく「状態動詞は進行形にできない・動作動詞は進行形にできる」と説明されます。その判断基準として、

  • ジェスチャーで表すことができるか
  • 5秒以内にやめることができるか

といった見分け方を教わった人も多いかもしれません。

しかし実際の英語では、同じ動詞でも進行形にできる場合とできない場合があり、動詞の名前だけで判断することはできません。

大切なのは、その動詞が今どんな意味で使われているかです。

この記事では、状態動詞・動作動詞の使い方を代表的な例とともにおさらいし、進行形との関係や、よくある勘違いについて解説していきます。

状態動詞・動作動詞を正しく理解して、英語の表現力の幅を広げましょう!

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

つまり何の役に立つの?

<strong>おさかな</strong>
おさかな

例外を整理すれば、使い方と違いがよりはっきり見えてくるよ

状態動詞とは

状態動詞とは主語の心の状態・感覚・所有・存在などを表す動詞のことです。

走る・食べるのにように始まりと終わりがはっきりした動作や行為ではなく、住む・思うのような、ある状態が続いていることを表すのが特徴です。

そのため、ある瞬間の動作を切り取る進行形とは意味の部分で相性がよくありません。言い換えると、状態動詞だから進行形にできないというルールではなく、状態動詞が表す意味的に進行形にしにくいというのが本質です。

He lives in Tokyo.
(彼は東京に住んでいます。)

▸ 住んでいるという継続的な状態を表している

I know him well.
(私は彼をよく知っている。)

▸ 知っているという継続的な状態を表している

状態動詞は意味の性質から、いくつかのグループに分けることができます。ここでの分類は、暗記用というよりかは意味の傾向を掴むための目安として使ってください。

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心情・思考を表す状態動詞

人の気持ちや考えが、存在している状態を表します。これらは行動ではなく心理状態であるため、通常は進行形にしません。

状態動詞意味例文
like~が好きだHe likes potatoes.
hate~が嫌いだHe hates cold weather.
know~を知っているI know the answer.
believe~を信じるThey believe the story.
want~が欲しいShe wants a new bag.

知覚・感覚を表す状態動詞

外界を受動的に感じ取る性質を持ち、主語の印象を詳しく説明するために補語(形容詞)と結びつきやすいのが特徴です。

状態動詞意味例文
see~が見えるI see a bird in the tree.
hear~が聞こえるShe hears music.
smell~の匂いがするThis flower smells nice.
taste~の味がするThis soup tastes good.
feel~だと感じるThe blanket feels soft.
<strong>おさかな</strong>
おさかな

これらの動詞は知覚動詞と呼ばれることもあるよ

所有・関係を表す状態動詞

持っている・属しているといった関係性を表す動詞です。

状態動詞意味例文
have~を持っているShe has a car.
own~を所有しているHe owns three houses.
belong~に属しているThis book belongs to me.
include~を含むThe price includes tax.

存在・性質を表す状態動詞

主語のあり方や本質をそのまま示す表現です。第2文型(SVC)を作り、主語 = 補語の関係が成り立つのが大きな特徴です。

状態動詞意味例文
be~である / ~にいるShe is a teacher.
seem~のように見えるHe seems happy.
appear~のように見えるIt appears that he is right.
exist存在するThe problem still exists.
<strong>おさかな</strong>
おさかな

be動詞は主語の存在・性質を表す典型的な状態動詞だよ

動作動詞とは

動作動詞とは、主語が実際に行う動作や行為を表す動詞です。

走る・話す・勉強する・考えるなど、始まりと終わりが明確にあり時間の流れで進行していく行動を描写します。そのため、進行形と非常に相性が良いのが特徴です。

She runs every morning.
(彼女は毎朝走ります。)

We are discussing the new project.
(私たちは新しいプロジェクトについて話し合っています。)

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状態動詞・動作動詞の見分け方について

学校文法では、

  • ジェスチャーで表すことができるか(表せないなら状態動詞)
  • 5秒以内にやめることができるか(やめれないなら状態動詞)

といった見分け方がよく紹介されます。

しかし、これはあくまで意味の傾向をざっくり説明するための目安にすぎません。実際の英語では同じ動詞が文脈によって状態も動作も表すことがよくあるからです。

重要なのは、動詞の名前ではなくその文で何を表しているかという部分です。

例えば think(~と思う)という動詞は状態動詞として使われることが多いですが、文脈によっては進行形にできる場合があります。

Do you think it will rain tomorrow?
(明日雨が降ると思いますか?)

▸ 状態動詞:思うという心理状態を表している

She is thinking of moving to Italy.
(彼女はイタリアに引っ越そうかと考えている。)

▸ 動作動詞:考えるという動作を表している

この場合は、状態動詞としての think が進行形になっているのではなく、考えるという動作の意味を表していることがポイントです。動詞が表す意味によって、いつも必ず進行形になると限らないということです。

つまり、状態を表しているのか、動作を表しているのかが判断基準であり、状態動詞・動作動詞というラベルを覚えること自体よりも、その文で何を表しているかを見抜く方がずっと大事なのです。

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

think は、believe のように使う場合は進行形にせず、consider のような意味で使う場合は進行形にできるよ

<strong>おさかな</strong>
おさかな

こういうネイティブ的な使い分けの感覚は「Grammar in Use」という王道の文法書で詳しく解説されているよ

全部英語で解説されていて、教育機関でも実際に使われてるから留学を考えている人には特におすすめだね

状態動詞が進行形になる(ように見える)ケース

状態動詞・動作動詞という分類は、文の中での意味が状態か動作なのかで決まります。

動詞が持つメインの用法に引っ張られ、この動詞は進行形にできる・できないと誤った解釈をしないように、動詞が表す意味を正しく把握しておくことが大切です。

以下は、状態・動作どちらの意味としても使われる代表的な動詞です。

動詞状態例文動作例文
think〜と思うI think he is right.考えるI am thinking about my future.
have~を所有するI have a car.~を食べる / 経験するI am having lunch.
see~が見えるI see a bird.~に会うI am seeing the doctor tomorrow.
feel〜だと感じるI feel sick.~を触る / 感じとるShe is feeling the fabric.

これらの状態動詞が進行形として使われる場合には、いくつかのパターンが存在します。

一時的な動作・態度を表すとき

普段の性質ではなく、その時だけの態度や振る舞いを強調する場合、一部の状態動詞は進行形にすることができます。

You are being mean to me.
(あなたは意地悪な態度をとっている。)

▸ いつも意地悪なのではなく、今の態度が意地悪だと言っている

She is having a problem with her computer today.
(彼女のパソコンは今日調子が悪い。)

反復的な行為を強調するとき

「いつも〜してばかりいる」という繰り返し行われる動作に対する不満や皮肉を強調するために使われます。

You are always being late!
(君はしょっちゅう遅れてばかりだ!)

You are constantly thinking too negatively.
(君はいつもネガティブに考えすぎだ。)

未来の予定・計画を表すとき

進行形はその場限りの出来事を表すだけでなく、先の目的に向かって今まさに準備・行動しているというニュアンスから未来の予定を表すこともできます。

I am seeing my dentist tomorrow.
(私は明日、歯医者に行く予定だ。)

We are having a party next weekend.
(私たちは来週末にパーティーを開く予定です。)

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

動作としての意味を表しているのがポイントだね

状態動詞・動作動詞 まとめ

一般動詞には、

  • 状態を表す用法
  • 動作を表す用法

のどちらか、または両方を持つものがあります。

進行形にできるかどうかは、動詞の種類ではなくその文で表している意味によって決まることがポイントです。

英語力を伸ばすという観点からも、見分け方に頼るのではなく、英文が表している内容が状態なのか動作なのかを文脈から読み取る力を育てましょう。

そのためにも、動詞1つ1つがどのように使われるのかを把握しておくことが大切です。

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

学問に王道なしってことだね

<strong>おさかな</strong>
おさかな

Keep going!

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