英語での質問の仕方は「〜ですか?」だけではありません。
実際の会話では否定疑問文を使って「~ではないのですか?」という聞き方をすることもあります。
Don’t you ~? や Haven’t you ~? と聞かれた時に、「あれ? Yesって言うべき? Noって言うべき?」と混乱した経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では否定疑問文の作り方と答え方、似た用法を持つ付加疑問文との違いまで、わかりやすく解説します。

つまり何の役に立つの?

使いこなせるようになると会話が自然になって、相手の反応も引き出しやすくなるよ
否定疑問文とは
否定疑問文とは、疑問文を作る際に使われる be動詞・助動詞・do といった単語に not を加えて「~ではないのですか?」という否定の形で尋ねる疑問文のことです。
「~ですか?」と尋ねる普通の疑問文が事実を確認しているのに対して、否定疑問文は驚き・意外性・念押しなどの気持ちを込めて相手の答えを確認したい時によく使われます。
否定疑問文の作り方
否定疑問文は普通の疑問文に not を付け足すだけで作ることができます。
語順は Yes / No 疑問文と同じで、be動詞・助動詞・do を前に出す形が基本です。前に出された be動詞・助動詞・do が否定形になることが違いです。
- be動詞がある場合:Be(am, are, is など)+ not + 主語
- 助動詞がある場合:助動詞(can, will など)+ not + 主語
- どちらもない場合:Do + not + 主語
Can you see the sign?
(あの標識が見えますか?)
▸ 標識が見えますかという事実を尋ねている
Can’t you see the sign?
(あの標識が見えないの?)
▸ 標識が見えないのですかという驚きや意外性が込められている
通常、文頭の be動詞・助動詞・do + not は短縮形が使用されますが、古風で硬い表現をしたい場合はあえて短縮されず使われることもあります。
短縮する場合としない場合では、not の位置が変わることに注意が必要です。
Isn’t she your instructor?
(彼女はあなたの指導者じゃないのですか?)
Is she not your instructor?
(彼女はあなたの指導者ではないのですか?)

この語順は、She is your instructor. を否定疑問文にしたよりかは She is not your instructor. という否定文を疑問文にする感じだね
▸ 疑問文の作り方
否定疑問文の答え方
否定疑問文の答え方は日本語と英語で Yes と No の答え方が違うため、多くの学習者が混乱しやすいポイントです。
例えば日本語では、「コーヒー好きじゃないんですか?」という質問に対し否定を表す場合は「はい(好きじゃない)」と答えます。
一方で、英語ではこの場合「No(好きじゃない)」と答えます。
答え方の大事なポイントは、Yes / No は質問の形ではなく自分の返答内容そのものが肯定か否定かで決まるということです。
- Yes:肯定の内容(~です / ~する)
- No :否定の内容(~ではない / ~しない)
例文で確認してみましょう。
Don’t you like coffee?
(コーヒー好きじゃないの?)
▸ Yes, I do.(好きです)/ No, I don’t.(嫌いです)
Isn’t she your instructor?
(彼女はあなたの指導者じゃないのですか?)
▸ Yes, she is.(そうです)/ No, she isn’t.(違います)

普通の疑問文 Do you like coffee? と答え方は同じだから、not を1回無視して考えると分かりやすいよ!

Yes と No どっちで答えるか迷ったら、I like coffee. や I don’t like coffee. のように言うのもおすすめだよ
付加疑問文とは
否定疑問文とよく似た表現に付加疑問文があります。
付加疑問文とは、平叙文の後に短い疑問形をつけて相手に確認や同意を求める文のことです。日本語では「〜ですよね?」にあたります。
▸ 平叙文とは
付加疑問文の作り方
付加疑問文は、まず肯定文や否定文といった平叙文を作り、その後ろに主語と be動詞・助動詞・do だけの短い疑問形をカンマで繋ぐことで作ることができます。
この時、短い疑問形は一般的な疑問文のように主語と be動詞・助動詞・do を入れ替え、肯定文の後ろには否定形を、否定文の後ろには肯定形をつけるのが基本的なルールです。
- 肯定文:元の文 + ,be・助動詞・do + not + 主語 + ?
- 否定文:元の文 + ,be・助動詞・do + 主語 + ?
You like coffee, don’t you?
(コーヒー好きだよね?)
You don’t like coffee, do you?
(コーヒー好きじゃないよね?)
付加疑問文は、文末のイントネーションによって意味やニュアンスが大きく変わります。
まだ確信がなく、相手に確認をしたい場合は文末を上げて発音します。
一方で、ある程度確信がある場合は文末を下げて発音します。相手も同じ意見だと期待していて、軽く同意を求めるニュアンスで使われます。

肯定形か否定形か、語尾が上がるか下がるか、スピーキングの時は気を付けることが多いね
また、付加疑問文の否定形は通常、isn’t, don’t, can’t といった短縮形が使われます。非短縮形は少しフォーマルまたは強調的な響きになります。
否定疑問文と同様、not の位置が変わることに注意が必要です。
You’re tired, aren’t you?
(疲れていますよね?)
You’re tired, are you not?
(お疲れではありませんか?)

この語順も考え方は同じで、You’re tired. に対する確認として You are not tired. という否定文を疑問文にして後ろに付け加えてるよ
付加疑問文の答え方
付加疑問文の答え方は、文末の疑問部分が投げかけている内容に対して Yes または No で返すのが基本です。
ここでも英語の Yes / No の考え方は同じで、自分が言いたい内容が肯定なら Yes、否定なら No になります。
疑問部分が肯定系でも否定形でもこの対応は変わらないことがポイントです。
You’re a student, aren’t you?
(あなたは学生ですよね?)
▸ Yes, I am.(学生です)/ No, I’m not.(違います)
You aren’t a student, are you?
(あなたは学生じゃないですよね?)
▸ Yes, I am.(学生です)/ No, I’m not.(違います)

どちらも Are you (a student)? という問いに対して答えているよ
付加疑問文と否定疑問文の違い
付加疑問文と否定疑問文はどちらも否定の要素を含むため見た目が似ていますが、目的と文構造が異なります。
付加疑問文は「~ですよね?」と確認や同意を求める文であり、文の中心はあくまで平叙文です。
一方で、否定疑問文は文全体で「〜ではないのですか?」と質問する疑問文です。驚き・意外性・念押しといった気持ちを込めて使われることがポイントです。
You know him, don’t you?
(彼のこと知ってるよね?)
Don’t you know him?
(彼のこと知らないの?)

確認なのか質問なのかが違いだね
▸ 平叙文とは
注意すべき付加疑問文
一般的な付加疑問文は、主語と be動詞・助動詞・do の語順を入れ替えた形で作られます。しかし英語には、この基本形に当てはまらない少し特殊なパターンも存在します。
これらは日常会話でもよく使われますが、知らないと聞き取れなかったり正しく返答できなかったりすることがあります。
ここでは、そのような注意すべき付加疑問文のタイプと使い方を解説します。
肯定文 I am の付加疑問文
肯定文の主語と動詞が I am の場合、付加疑問文を作る時には注意が必要です。
通常は否定形にして短縮形を使いますが、am + not の短縮形 amn’t は現代英語ではほとんど使われません。そのため、代わりに aren’t I を用いて付加疑問文を作ります。
口語では ain’t という形が使われることもありますが、これは非標準的でくだけた表現なため、フォーマルな会話や文章では避けるのが無難です。
I’m supposed to meet you at 3, aren’t I?
(3時にお会いする予定ですよね?)
I’m part of the team, ain’t I?
(俺もチームの一員だよな?)

am だけど are になる点に注意だね
命令文の付加疑問文
命令文は動詞の原形を使いますが、それが be動詞でも一般動詞でも付加疑問文は基本的に will you? が使われます。
さらに、肯定の命令文でも否定の命令文でも will you? を使えるのが最大の特徴です。
命令文はする・しないという行動を要求する文で、それに対して「あなたは~するつもりがありますか」という確認を表すためです。
Be honest, will you?
(正直に話してもらえますか?)
Don’t make a noise, will you?
(静かにしてもらえますか?)

ちなみに、肯定の命令文でより丁寧に頼みたいときは won’t you? を使うこともできるよ!
一見すると be動詞なら are you? / aren’t you? になり、一般動詞なら do you? / don’t you? のようになりそうですが命令文ではそうではありません。
一般的に、付加疑問文は使われている語によって求める内容に大まかな傾向があります。
(※ 文法的な用語を避け will you? になる理由を説明するために、会話でよく出る形に絞って説明します。)
- be動詞や一般動詞の文:述べた内容が事実かどうかを確認をしたい
- 助動詞の文 :相手がその行動を取る気があるかを確認したい
命令文は be動詞や一般動詞を使って作られますが、事実を表しているのではなくそうして欲しいと要求しています。
つまり、付加疑問文で確認のニュアンスが足された命令文は、そうしてくれるかどうかを尋ねていることがポイントです。
そのため、命令文の付加疑問文は事実確認ではなく相手の意志を尋ねる意味を持つ助動詞を使った形になるのです。

だから will you? じゃなくて can you? を使うこともできるよ!

動詞が何かよりも、文が何をしているかが大事ってことだね
Let’s ~ から始まる文の付加疑問文
Let’s ~ から始まる文も実は命令文の一種です。これは Let us が省略された形で、「一緒に~しましょう」という行動の提案を表しています。
そのため、Let’s ~ で始まる文の付加疑問文には「~しませんか?」という意味を表す shall we? が使われます。
また Let’s ~ の文以外にも、申し出や提案を表す際には肯定文の後ろに shall I? を付け加えることで控えめで丁寧な響きになります。
Let’s start the meeting, shall we?
(会議を始めましょうか?)
I’ll explain it again, shall I?
(もう一度説明しましょうか?)
there is 構文の付加疑問文
「~がある / 〜がいる」を意味する there is 構文では、there が形式的な主語として扱われます。この場合、付加疑問文を作る際は there と be動詞(または助動詞)の語順を入れ替えるのが基本です。
There isn’t a problem, is there?
(問題はありませんよね?)
There will be a meeting, won’t there?
(会議がありますよね?)
主語が複合不定代名詞の付加疑問文
everything や someone のように、語尾が -thing や -one で終わる単語は複合不定代名詞と呼ばれます。
これらは「誰か」「何か」といった、ある集団の中の一部や全体を指す言葉のことで主語が特定されていないことが特徴です。
そのため付加疑問文を作る際には、意味に応じて it や they といった代名詞を使います。
例えば everything は単数扱いなので it を使い、someone などは文法的には単数扱いでも、性別を限定しない言い方として he や she ではなく they を使うのが一般的です。
Everything will be fine, won’t it?
(すべてうまくいきますよね?)
Someone called you, didn’t they?
(誰かがあなたを呼びましたよね?)

余談だけど、they や them は主語が単数でも使えるよ。シェイクスピアのような文学作品でも古くから扱われているよ!
同意・確認を求めるその他の表現
否定疑問文や付加疑問文は便利ですが、カジュアルな会話ではもっと短く相手の確認や同意を求める表現がよく使われます。その代表が right? と innit? です。
right? は「でしょ?」「だよね?」といった軽い確認を表し、文末につけるだけで成立します。肯定・否定どちらの文にも使え、イントネーション次第で確認から念押しまで幅広く表すことができます。
一方 innit? は isn’t it? の省略形で、イギリス英語の口語やスラングでよく使われます。本来は isn’t it? に相当しますが、実際には文の内容や主語に拘わらず万能的に使われることも多く、かなり砕けた印象を与えます。
innit? は非常にカジュアルで地域色も強いため、フォーマルな場面や初対面の相手には避けるのが無難です。
You are 20 years old, right?
(20歳だよね?)
Lovely day for a cuppa, innit?
(紅茶にぴったりのいい日だよね?)
*cuppa : cup of tea の口語表現(英)

Absolutely fantastic…
否定疑問文・付加疑問文 まとめ
否定疑問文とは「〜ではないのですか?」と尋ねる文のことです。
普通の疑問文が単に事実を尋ねるのに対し、否定疑問文は驚き・意外性・念押しなどの気持ちを込めて確認する時に使われます。Yes/ No 疑問文と同じ語順ですが、「be動詞・助動詞・do + not」を主語の前に付け加えるのがポイントです。
一方で付加疑問文は、「〜ですよね?」と確認や同意を求める文です。
平叙文の後に短い疑問形をカンマで区切って付け加えます。否定疑問文は文全体が疑問文であるのに対し、付加疑問文はあくまで平叙文が文の中心である点が違いです。
否定疑問文や付加疑問文で迷いやすいのが答え方です。日本語の「はい」「いいえ」と必ずしも一致しないので、迷ったときは自分の意見をそのまま伝えるのも1つの手です。
付加疑問文には基本形に当てはまらない、例外的なケースも存在します。
- 主語が I am :aren’t I? / ain’t I?
- 命令文 :will you? / won’t you?
- Let’s ~ :shall we?
- there is 構文 :is there? / wasn’t there? など
- 主語が複合不定代名詞:is it? / do they? など
また、短く確認や同意を求める表現として口語では right? や innit? もよく使われます。

They are quite useful, right?

Right.
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