第3文型(SVO)とは:第2文型(SVC)との見分けにある勘違い

5文型

英語の第3文型(SVO) は、ある動作が誰かや何かに向けられていることを表す形です。

SVO という語句の並び方を理解すれば、誰が・何を・どうするという意味の流れが明らかになり、長く複雑な文でも意味を見失いにくくなります

この記事では、英語の文法の基礎である5文型のうち第3文型(SVO)に焦点を当て

  • SVO の意味や使い方
  • 第2文型(SVC)との違い
  • 第3文型を作る動詞

についてわかりやすく解説します。

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

つまり何の役に立つの?

<strong>おさかな</strong>
おさかな

単語の意味からだけではなく、単語の並び方からも文の内容を判断できるってことだね

第3文型(SVO)とは

第3文型(SVO)とは英語の5文型のひとつで、文の中で語句の役割や並び方を示した英文の形です。SVO といったアルファベットは、それぞれ

  • S:主語(subject)
  • V:動詞(verb)
  • O:目的語(object)

を表しており、第3文型の文は「主語 + 動詞 + 目的語」という順番で構成されています。

この形は、「S が O を V する」あるいは「S が O に V する」のように訳され、動作が何かの対象に向かって及ぶ関係を表します。

目的語 O とは動作の対象になる人やモノのことです。日本語で「〜を」「〜に」に入る語句で、名詞や名詞と同じように働く語句のカタマリが目的語になります。

第3文型ではこの目的語が必ず動詞のすぐ後ろにくることがポイントです。このような動作の対象を必要とする動詞を他動詞と呼びます。

以下の例文で詳しく見ていきましょう。

IS knowV the cat that owns a nightclubO.
(私はナイトクラブを経営している猫を知っている。)

▸ 私は知っている → ナイトクラブを経営する猫を

The catS ownsV a night clubO.
(その猫はナイトクラブを経営している。)

▸ その猫は経営している → ナイトクラブを

<strong>おさかな</strong>
おさかな

名詞として働くカタマリも文型に基づいて構成されているよ

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

長い文でも語句の並び方を意識すれば意味がとりやすいってことだね

第3文型(SVO)を作る動詞

第3文型は英語で最もよく使われる基本的な文の形です。言い換えると、目的語を必要とする他動詞はたくさんあるということです。

すべてを暗記するのは現実的ではありませんが、特に間違えやすい他動詞はおさえておくと実用的です。

自動詞と間違えやすい他動詞

動詞には目的語を必要とする他動詞の他に、目的語をとらない自動詞があります。自動詞はそれだけだと文が味気ないので前置詞などの修飾語を伴うことが多いのが特徴です。

他動詞の中には自動詞と意味や形が似ており、つい前置詞をつけたくなるものがあるため注意が必要です。

動詞例文注意点
enter(~に入る)I enter the theater.enter at(~から入る)という「自動詞 + 前置詞」用法もあるが基本は他動詞
reach(~に到達する)I can’t reach the shelf.到達点を表す toを入れたくなるが不要
discuss(~について議論する)We discussed the plan.talk about の感覚で about をつけたくなるが、discuss は他動詞
answer(~に答える)He answered the question.名詞では to が必要なことに注意(例:His answer to the question)
marry(~と結婚する)She married a colleague.with を入れたくなるが不要。get married to という用法にも注意
<strong>おさかな</strong>
おさかな

スピーキングの際は特に気をつけよう!

to不定詞・動名詞をとる他動詞

to不定詞(to + 動詞の原形)や動名詞(ing形)はいずれも文中で名詞の働きをするため他動詞の目的語になることができます。言い換えると、目的語に to不定詞や動名詞が来ても文型は SVO のままということです。

多くの他動詞はどちらも目的語にとることができますが、どちらか一方しかとれない動詞も存在します。

to不定詞しかとれない動詞

動詞意味例文
want~が欲しいI want to sleep in.
plan~を計画するWe plan to travel.
decide~を決めるHe decided to quit the job.
manageなんとか~するShe managed to escape.
afford~する余裕があるI can’t afford to buy it.

動名詞しかとれない動詞

動詞意味例文
enjoy~を楽しむI enjoy listening to music.
finish~を終えるShe finished doing the dishes.
avoid~を避けるHe avoids talking about what is important.
mind~を気にするWould you mind me sitting here?
give up~するのをやめるI gave up smoking.
<strong>おさかな</strong>
おさかな

日常会話でもよく使う単語をピックアップしたよ!

第3文型(SVO)と 第2文型(SVC)の違い・見分け方

第3文型(SVO)と似た文型に、第2文型(SVC)があります。

英語の第2文型は目的語ではなく補語を必要とし、主語の性質や状態を説明します。そのため S = C という関係が成り立ち、主語と補語が同じものを指していることを表します。

Cats are cute.
(猫はかわいい。)

▸ Cats = cute という関係性

ややこしいのが、この補語もまた名詞や名詞として働くカタマリをとることがあり、見た目上ではどちらも「主語 + 動詞 + 名詞」の形になり文型の判別が難しくなります。

しかし、この2つは表す意味や作られ方が大きく異なります

第3文型が必要とする目的語は主語が行う動作の対象であり、主語と同じものではないからです。まとめると両者の違いは次のようになります。

  • 第2文型:S = C(主語と補語が同じものを指す)
  • 第3文型:S ≠ O(目的語は動詞の対象で主語と同じものではない)

ここで大切になるのは、文型を見分けることの本質は主語と補語・目的語の関係性から意味を正しく見出すことです。

S = C だから第2文型、S = O ではないから第3文型で終わりなのではなく、それを文の意味を整理するために活用するということです。

実際に英文は、第2文型の中に第3文型が含まれているような、いくつもの文型が混ざり合った複雑な形で登場することもあります。

以下の少し複雑な例文で、文型を見分けたうえで意味を導き出す練習をしてみましょう。

That he didn’t bring an ID became a problem.

回答と解説はこちら

(彼が身分証を持ってこなかったことが問題になった。)

考え方
  • STEP 1
    動詞の前後にある主語と名詞の関係を見抜く

    まず文全体を見てみると、bring, became と動詞が2つありどこからどこまで主語なのかが分かりにくくなっています

    bring の前後には主語になりそうな he と目的語・補語になる名詞 ID があります。ここでは he と ID は同じものではない(he ≠ ID である)ため第3文型が隠れていることが分かります。

That heS didn’t bringV an IDO
(彼が身分証を持ってこなかったこと)

▸ 彼は持ってこなかった → 身分証を

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

この that は「~ということ」という意味だよ

  • STEP 2
    残りの動詞も同様に前後の語句に注目する

    続いて became に注目すると、後ろには目的語・補語になることができる名詞 problem があります。ここで S = C になりそうなものを探してみると、That he didn’t bring an ID という状態が problem であると説明していることが分かります。

    つまりこの文全体の骨格は第2文型で、「彼が身分証をもってこなかったこと」が「問題だった」ということ伝えたいのです。

That he didn’t bring an IDS becameV a problemC.
(彼が身分証を持ってこなかったことが問題になった。)

▸ That he didn’t bring an ID(主語) = a problem(問題)

<strong>おさかな</strong>
おさかな

複雑な文章でも文型ごとに分ければ意味の流れが見えてくるね

第3文型(SVO) まとめ

第3文型(SVO)は動作が誰か・何かといった対象に向けられる時に使われる英文の形で、「主語 + 動詞 + 目的語」の語順になります。

目的語は動作の対象になる語句で、「~を」「~に」にあたる意味を表します。名詞や名詞の働きをする語句のカタマリが目的語になることができます。

第3文型と形が似ることがある第2文型(SVC)は、動詞の後ろにくる補語が主語の状態や性質を説明していることが特徴です。

そのうえで、この違いから文型を見抜き意味を整理することが大切です。

他動詞は数が多いため、特に間違えやすい他動詞はおさえておきましょう

自動詞と間違えやすい他動詞
enter, discuss, marry など

to不定詞しかとれない動詞
want, decide, manage など

動名詞しかとれない動詞
enjoy, finish, avoid など

<strong>おさかな</strong>
おさかな

第3文型であることが大事なんじゃなくて、第3文型を作る動詞だから目的語がいることがポイントだね

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

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