【hardly, barelyの違い】準否定語を一覧で整理しよう!

否定表現

英語には、準否定語と呼ばれる否定に近いニュアンスを表すものがあります。準否定を作る準否定語はいくつかありますが、代表的なものは以下のとおりです。

  • hardly:ほとんど~ない
  • rarely :めったに~ない
  • barely:かろうじて~する

この記事では、準否定の正しい使い方から、これらの似た意味を持つ準否定語の使い分けのポイントを例文とともにわかりやすく解説します。

英語の準否定をまとめて整理し、英文読解の精度と表現力を高めましょう!

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

つまり何の役に立つの?

<strong>おさかな</strong>
おさかな

not を使わずに否定に近い意味を表すから、断定を避けた少し柔らかい表現ができるようになるよ

準否定とは

英語における準否定は no や never といった明確な否定語を使わずに、否定に近い意味を作る表現のことです。hardly や rarely といった語を用いた表現が代表的です。

この時、準否定は no や never のように出来事や行為そのものを否定するのではなく

  • 程度(どのくらいできたか)
  • 頻度(どのくらいの回数か)
  • 数・量(どのくらいいるのか / あるのか)

といった内容に対して否定的なニュアンスを付け足します

これらの準否定語の多くは副詞であるため、基本的に副詞と同じ位置に置かれます

  • be動詞の後ろ
  • 一般動詞の前
  • 助動詞の後ろ

といった具合です。

準否定を作れる語はある程度限られているため、一覧表でまとめて覚えておきましょう

準否定語 一覧

準否定語意味品詞
hardlyほとんど〜ない(程度)副詞
scarcelyほとんど〜ない(程度)副詞
rarelyめったに〜ない(頻度)副詞
seldomめったに〜ない(頻度)副詞
barelyかろうじて、ほとんど〜ない(程度)副詞
fewほとんど〜ない(数)形容詞・代名詞
littleほとんど〜ない(量)形容詞・代名詞・副詞
<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

数が少ない割に意味が似通いすぎでは??

<strong>おさかな</strong>
おさかな

だからこそ、程度・頻度・数・量のどれを扱っているかで整理すれば違いが見えてくるよ

hardly の用法・scarcelyとの違い

hardly と scarcely はどちらも「ほとんど〜ない」という意味を表す副詞です。いずれも否定的な意味を含みます。

hardly や scarcely 単体は数や量の少なさではなく、行動や状態の程度の低さを表します。つまり、ある行動がほとんど進んでいない・成立していないことを表しています

二重否定(否定表現が否定され、結果的に肯定の意味になること)を避けるために not などの否定語と一緒に使うことは基本的にありません

両者の意味はかなり近いですが、ニュアンスと使用頻度に違いがあります。

hardly は日常会話から書き言葉まで幅広く使われ、現代英語では非常に一般的です。

一方で scarcely はよりもフォーマルな響きを持ち、やや古風で堅苦しい印象があります。そのため、会話よりも文章や演説などで使われる傾向があります。

I can hardly imagine living without the internet.
(インターネットなしの生活なんてほとんど想像できない。)

▸ 想像の程度の低さ(想像の余地のなさ)を表している

The region has scarcely recovered from the effects of last year’s floods.
(その地域は、昨年の洪水の影響からほとんど回復していない。)

▸ 回復の程度の低さ(回復の余地のなさ)を表している

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hardly ever, hardly any の意味・使い方

hardly は「ほとんど〜ない」という行動の程度の低さを表しますが、語を加えることで否定する対象を変えることもできます。

その代表例が hardly everhardly any です。

  • hardly ever:めったに~しない(頻度の低さ)
  • hardly any :ほとんど~ない(数・量の少なさ)

hardly ever は「めったに〜しない」という、出来事や行為の頻度の低さを表します。

同じく頻度の低さを表す rarely と比べてより口語的で否定のニュアンスが強めに聞こえることがあります。

「決して~ない」ことを表す never ほど絶対的ではなく、「ゼロではないが、ほぼない」という含みがあることが特徴です。

hardly any は「ほとんど〜ない」という意味で、人やモノの数や量の少なさを表します。

可算名詞にも不可算名詞にも使うことができ、「~ない」ことを表す no ほど断定的ではありませんが、それでも否定的な響きがあります

She hardly ever drinks coffee at night.
(彼女は夜にコーヒーを飲むことはめったにない。)

▸ コーヒーを飲むことの頻度の低さを表している

There is hardly any sugar left in the jar.
(瓶の中に砂糖はほとんど残っていない。)

▸ 砂糖の量の少なさを表している

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

hardly any は、hardly anyone(ほとんど誰もいない)みたいな使い方もできるよ!

<strong>おさかな</strong>
おさかな

I think hardly anyone knows about this hidden café.(この隠れ家カフェのことを知っている人はほとんどいないと思う。)

rarely, seldom の使い方・hardly との違い

rarely と seldom は、どちらも「めったに〜しない」という出来事や行動の頻度の低さを表す副詞です。意味は似ていますが、響きや使われる場面に差があります。

rarely は現代英語で非常によく使われ、日常会話からビジネス文書、ニュース記事まで幅広い場面に適しています。

対して seldom はやや格式ばった響きがあり、古風さや硬さを出したい時に選ばれる傾向にあります。現代の日常会話では rarely ほどは見かけません

注意すべき hardly と rarely の違いは以下のとおりです。

  • hardly:どの程度できたか(程度の低さ)
  • rarely :どのくらいの回数起こるか(頻度の低さ)

We rarely see snow in this part of the country.
(この地域では雪を見ることはめったにない。)

▸ 雪を見ることの頻度の低さを表している

They seldom agree on anything.
(彼らは何事にも意見が一致することがめったにない。)

▸ 同意することの頻度の低さを表している

rarely, if ever, と seldom ,if ever, の意味・使い方

rarely や seldom は「もしあったとしても」という意味を持つ if ever と組み合わせることで、出来事や行為の起こらなさをさらに強調することができます。

rarely, if ever, や seldom, if ever, といった形で慣用表現として用いられもしあったとしてもほとんど〜しない」という意味を表します。

if ever を加えることで、ゼロではないかもしれないがその可能性すら極めて低いというニュアンスが加わることがポイントです。

He rarely, if ever, goes out on weekends.
(彼が週末に出かけることは、もしあったとしてもほとんどない。)

The committee seldom, if ever, changes its decisions once made.
(委員会が一度決めた方針を変えることは、もしあったとしてもほとんどない。)

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

ゼロではないけど(ほとんど起こりえない)っていう含みがあるね

barely の使い方・hardly との違い

barely は「かろうじて〜する」「ぎりぎり〜できる」という意味を表す副詞で、「ほとんど〜ない」ことを表す hardly に近いニュアンスを持っています。

そのため hardly のように行為の程度の低さを表しますが、hardly と違うのは barely は最低限の基準は満たしているという含みを持ちやすい点です。

否定的ニュアンスを持ちながらも出来事や行為が成立はしているという肯定的な側面も持ち合わせていることがポイントです。

  • barely:程度が低いが成立はしている
  • hardly:程度が低くて成立が難しい

He barely passed the exam.
(彼はかろうじて試験に合格した。)

▸ 余裕はなかったが合格することはできた

I barely slept last night because of the noise.
(昨夜は騒音でほとんど眠れなかった。)

▸ 熟睡はしていないが眠ることはできた

<strong>おさかな</strong>
おさかな

2つ目の例文は、ほとんど眠れなかったっていう否定的な内容を表しているよ

little と few の違い

多くの英語学習者がつまづくポイントのひとつが little と few です。

どちらも準否定語として「ほとんど〜ない」という意味を表しますが、文の中で修飾する語句や使われ方には違いがあります。

形容詞用法

形容詞として使われる準否定語のfew は可算名詞の複数形を修飾し「数がほとんどない」ことを表します。

対して、little は不可算名詞を修飾し「量がほとんどない」ことを表す時に使われます。

  • few :数がほとんどない(可算名詞)
  • little:量がほとんどない(不可算名詞)

I have few books on this topic.
(このトピックについての本はほとんど持っていない。)

▸ ほんの数の少なさを表している

I have little information about this topic.
(このトピックについての情報はほとんど持っていない。)

▸ 情報量の少なさを表している

口語では「少しの~」を意味する a few や a little と混同されやすいため、準否定語としての few, little は主に書き言葉として使われやすいことも特徴です。

そのため日常会話で使う場合は、only, very, if any といった修飾語を前後に伴って意味を補強する形が好まれます。

fewlittle意味の違い例文
only a fewonly a little限定(事実として少ない)We have only a few chairs for the guests.
very fewvery little強調(感情をこめて少ない)I have very few friends in this city.
few, if any,little, if any,懐疑(存在するかも怪しい)I have little, if any, money for travel.
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代名詞用法

few, little は代名詞としての働きもあり、主語になることができます。

few は可算名詞の複数形を修飾するため、主語になる場合は複数形として扱われます。

一方で、little は主語として使われる場合は単数扱いとなるため、現在形の動詞には三人称単数の -s または -es が必要な点が異なります。

  • few :複数形の主語として扱う
  • little:単数形の主語として扱う(三単現の s が必要)

Few know the whole story.
(全ての経緯を知っている人はほとんどいない。)

▸ 人の数の少なさを表している

Little remains of the original building.
(元の建物はほとんど残っていない。)

▸ 残っているものの量の少なさを表している

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

few は可算名詞の複数形を修飾するから複数扱い、little は不可算名詞を修飾するから単数扱いというのがポイントだね!

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little の副詞用法

little だけは形容詞や代名詞としての使い方だけでなく、副詞的な用法も存在します。

これは主に文語的な表現で、think, know, understand などの動詞を修飾し、「ほとんど~していない」という程度の低さを表します。

I little knew what was going to happen next.
(このあと何が起こるのか、ほとんど分かっていなかった。)

They little understand the consequences of their actions.
(彼らは、自分たちの行動の結果をほとんど理解していない。)

<strong>おさかな</strong>
おさかな

副詞の little は日常会話では hardly や barely が代わりに使われることも覚えておこう!

英語の準否定 まとめ

英語の準否定は、その出来事や行為の程度・頻度や、人やモノの数・量がほとんどないことを示す表現のことです。

  • 程度の低さ  :hardly, scarcely, barely
  • 頻度の低さ  :rarely, seldom, hardly ever
  • 数・量の少なさ:few, little

hardly は程度、rarely は頻度というように何を否定しているのかを意識することで使い分けがラクになります。

断定を避けたい時や、柔らかく否定したい時に not の代わりに準否定語を選ぶと英語の表現の幅をグッと広げることができます。

<strong>くろねこ</strong>
くろねこ

準否定をマスターすれば英語表現がかなり豊かになるから、あせらず地道に、コツコツ覚えていこう!

<strong>おさかな</strong>
おさかな

Few people realize that steady, consistent effort is the fastest way to succeed.

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