英語の文章を読んでいて、やたらとカンマや接続詞が多くて「どこで区切ればいいの?」と迷った経験はありませんか?そのヒントになるのが句と節という概念です。
句や節はどちらも「いくつかの語が集まったカタマリ」のことを表しますが、このカタマリをどう切り分けられるかで英文の読みやすさが大きく変わってきます。
この記事では、英語学習者がつまずきやすい句と節という基本的な考え方から、
- 名詞句(名詞節)
- 形容詞句(形容詞節)
- 副詞句(副詞節)
- 前置詞句
の違いや使い方まで、例文とともにわかりやすく解説していきます。
英語の句と節を理解して、英文読解の基礎を確立しましょう!

つまり何の役に立つの?

文章の意味がとらえやすくなるよ!
句と節の違い
句や節というのは2つ以上の語が集まったカタマリのことです。この内、「主語 + 動詞」を含むものを節、含まないものを句と呼びます。
ここで大事なのは、句や節は2つ以上の語が合わさって1つの名詞・形容詞・副詞の代わりになります。必ずしも名詞・形容詞・副詞が句や節の中に含まれているわけではなく、文の中でそれらのように働くということがポイントです。
名詞句・名詞節とは
文の中で名詞として働くカタマリの中で「主語 + 動詞」を含まないものを名詞句、含むものを名詞節と呼びます。
- 名詞句:主語 + 動詞を含まないで1つの名詞として働く
- 名詞節:主語 + 動詞を含んで1つの名詞として働く
これらはすべて1つの名詞として機能するため、文の主語・補語・目的語といった名詞が入る位置にある程度長い語句が入れられるというのが名詞句・名詞節のポイントです。
代表的な名詞句・名詞節には次のようなものがあります。
| 名詞句 | 例 |
|---|---|
| 冠詞 + 名詞 | a cat, the book |
| 形容詞 + 名詞 | beautiful flowers, new ideas |
| to不定詞の名詞用法 | to study English, to travel alone |
| 動名詞 | reading books, listening to music |
| 名詞節 | 例 |
|---|---|
| that 節 | that he is honest |
| whether 節 | whether she will come |
| 間接疑問文 | where she lives, what he said |
主語になる名詞句・名詞節
名詞句・名詞節は主語として文の先頭に置かれることがあります。
特に、名詞節は「主語 + 動詞」を含むカタマリが主語になり、その後ろに動詞が続くため文全体が複雑になりやすく、読解の際には注意が必要です。
To study English is fun.
(英語を学ぶことは楽しい。)
▸ 名詞句:To study English(英語を勉強すること)が主語になっている
Where she lives is a mystery.
(彼女がどこに住んでいるかは謎だ。)
▸ 名詞節:Where she lives(彼女がどこに住んでいるか)が主語になっている

主語が長い時はカタマリで考えてみよう!
補語になる名詞句・名詞節
名詞句・名詞節は名詞と同じように、第2文型(SVC)や第5文型(SVOC)の補語として主語や目的語が何であるかを説明する役割もあります。
She made the room a cozy place.
(彼女はその部屋を居心地の良い場所にした。)
▸ the room = a cozy place (名詞句)
The question is whether we can trust him.
(問題は私たちが彼を信頼できるかどうかです。)
▸ The question = whether we can trust him (名詞節)
目的語になる名詞句・名詞節
名詞のように目的語として機能する名詞句・名詞節は、他動詞や前置詞のすぐ後ろに置かれ、動詞や前置詞の意味を補完します。
We talked about the new project.
(私たちは新しいプロジェクトについて話した。)
▸ ~について → 新しいプロジェクトについて
He explained how the system works.
(彼はそのシステムの仕組みを説明した。)
▸ 説明した → どのようにそのシステムが機能するかを

カタマリで捉えて働き方を仕分けると意味がとりやすいね
▸ 自動詞と他動詞
形容詞句・形容詞節とは
文の中で形容詞として働くカタマリの中で「主語 + 動詞」を含まないものを形容詞句、含むものを形容詞節と呼びます。
- 形容詞句:主語 + 動詞を含まないで1つの形容詞として働く
- 形容詞節:主語 + 動詞を含んで1つの形容詞として働く
形容詞のように名詞や代名詞を修飾し、性質や状態を詳しく説明することが特徴です。
英語では形容詞の多くが名詞の前に置かれますが、形容詞句や形容詞節のように語のカタマリで名詞を修飾する場合は、意味がとりづらくなるのを避けるため後ろに置かれるのが一般的です。これを後置修飾と呼びます。
代表的な形容詞句・形容詞節には次のようなものがあります。
| 形容詞句 | 例 |
|---|---|
| 前置詞 + 名詞 | the man in the blue shirt |
| to不定詞の形容詞用法 | a house to live in |
| 分詞 | a book written in English |
| 形容詞節 | 例 |
|---|---|
| 関係代名詞 | the man whose car was stolen |
| 関係副詞 | the day when we first met |

どれも名詞の後ろにあるね

関係副詞は節を作るのに使われている品詞が副詞なだけで、節全体の役割としては名詞を修飾する形容詞節として働くよ
We saw a girl singing near the fountain.
(私たちは噴水のそばで歌っている少女を見た。)
▸ singing near the fountain が a girl を説明している
She bought a book that she could read on the plane.
(彼女は飛行機で読める本を買った。)
▸ that she could read on the plane が a book を説明している
副詞句・副詞節とは
文の中で副詞として働くカタマリの中で「主語 + 動詞」を含まないものを副詞句、含むものを副詞節と呼びます。
副詞のように、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾して時間・場所・理由・条件などを説明することが特徴です。
- 副詞節:主語 + 動詞を含んで1つの副詞として働く
- 副詞句:主語 + 動詞を含まないで1つの副詞として働く
代表的な副詞句・副詞節には次のようなものがあります。
| 副詞句 | 例 |
|---|---|
| 前置詞 + 名詞 | I watched TV in the morning.(watched を修飾) |
| to不定詞の副詞用法 | She studies hard to pass the exam.(studies を修飾) |
| 分詞構文 | Walking along the beach, I found a beautiful shell.(後ろの文を修飾) |
| 副詞節 | 例 |
|---|---|
| 時を表す接続詞 | I was sleeping when he came.(sleeping を修飾) |
| 条件を表す接続詞 | She will succeed if she studies hard.(前の文を修飾) |
She was late because of the rain.
(雨のせいで彼女は遅れた。)
▸ because of the rain が late の理由を説明している
Unless we leave now, we’ll miss the train.
(今出発しないと、電車に乗り遅れるだろう。)
▸ Unless we leave now が we’ll miss the train の条件を説明している

「前置詞 + 名詞」は形容詞句にも副詞句にもなるから見分けが難しくない?

前置詞句が名詞を説明しているか、それとも動詞や文全体を説明しているのかがポイントだね
前置詞句とは
前置詞句は、前置詞 + 名詞(名詞の働きをする語句)から成り立つ語のカタマリです。
前置詞は基本的に名詞や名詞の働きをする語句(代名詞や動名詞など)しか目的語にとらず、接続詞のように「主語 + 動詞」をとることができません。そのため、前置詞節という用語は存在しません。
文中では形容詞の働きをして名詞を修飾したり、副詞の働きをして動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾したりします。
学校文法では、前置詞句はその働きに応じて、形容詞句・副詞句に分類されるため、教科書や授業では前置詞句という呼び方はあまり使われませんが、この構造をまとめて指す言い方として前置詞句という呼称が使われているのです。

まあ実際、文法的な名前よりも形容詞的に働くか副詞的に働くかが大事なんだけどね
The book on the desk is mine.
(机の上の本は私のものです。)
▸ 前置詞句 on the desk が形容詞的に名詞 The book を修飾している
She is waiting at the bus stop.
(彼女はバス停で待っている。)
▸ 前置詞句 at the bus stop が副詞的に動詞 is waiting を修飾している
また、前置詞句は名詞節を目的語にとることがあります。
これは、前置詞が節(主語 + 動詞)を直接とっているわけではなく、主語と動詞を含んでいる名詞節を1つの名詞として扱っているためです。
つまり、目的語が名詞句であっても名詞節であっても、構造的の中心が前置詞である限りは同じ前置詞句であるということです。
学校文法では「前置詞 + 名詞節」は節を含んではいるものの、形容詞句または副詞句に分類されることにも気をつけましょう。
She told me the story of how she met her best friend.
(彼女が親友と出会った経緯を話してくれた。)
▸ 前置詞句 of + how she met… が形容詞的に名詞 the story を修飾している
We talked about whether she would leave the company.
(私たちは彼女が会社を辞めるのかどうかについて話した。)
▸ 前置詞句 about whether she… が副詞的に動詞 talked を修飾している

名前が何であれ、前置詞のカタマリは形容詞または副詞として何かを修飾してるって覚えておけば問題ないよ
句と節 まとめ
英語には、2つ以上の語が集まり、文の中で1つの名詞・形容詞・副詞の役割を持つ語のカタマリがあります。
カタマリの中に「主語 + 動詞」が含まれていないものを句と呼び、含まれているものを節と呼びます。
- 名詞句・名詞節 :文の主語・補語・目的語になる
- 形容詞句・形容詞節:名詞や代名詞の状態・性質を説明する
- 副詞句・副詞節 :動詞・形容詞・副詞・文全体を説明する
前置詞句は文での働きから形容詞句または副詞句として扱われることが多いです。
また、「前置詞 + 名詞節」の組み合わせは前置詞の後ろに主語と動詞が来るため、見た目上は節のように見えますが、構造の中心は前置詞なので全体としては前置詞句として扱われることがポイントです。
英文を読むときは、これらのカタマリを意識することで意味が拾いやすくなります。

特に to不定詞は名詞句・形容詞句・副詞句の3つの用法があるから、それぞれの違いを理解することで文の意味が分かりやすくなるよ!

英文読解には必須の知識ってことだね
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